退職届と退職願、どちらを出せばいい?

結局、退職届と退職願はどちらを提出すればいいのでしょうか。通常の退職にはどちらを出すのか、またその理由などをわかりやすく解説します。

円満に退職したいなら退職願

転職や家庭の事情、または病気療養などやむを得ない事情で退職をしたい場合、やっぱり円満に退職したいですよね。もし、あなたなら、社員から何の前触れもなくいきなり「○月○日に退職します」と退職届を突き付けられたら、気持ちよく「はい、わかりました」といえるでしょうか。 それは会社も同じこと。前触れもなく退職する旨を宣言する「退職届」を提出すれば無用なトラブルを起こしかねません。ですから、まずは退職したい旨を会社にお願いする「退職願」を提出し、会社にお伺いを立てるのが穏便なやり方というもの。退職を急いでおらず、なおかつ円満に退職したいなら退職願を出すことになります。 まずは口頭で近しい上司に退職を願い出るでしょうから、相談の上で○月○日と退職日を決め、退職願にその日にちを記入して提出するのが一般的な退職の仕方です。転職や出産など一身上の都合で退職したい場合は「退職願」を提出します。

退職届を提出するのはこんな時

退職が受諾されていて、形式上退職届が必要な場合 会社との話し合いが済んでおり、会社と社員双方が納得した退職日が決定している場合、書類上退職届の提出を求められる時があります。その場合は、形式にのっとって退職届を書き提出します。 退職を引き留められたくない場合 退職願では会社側に退職を承諾してもらえそうにない場合や、あれこれと理由をつけて引き留められそうな場合、最初から退職届を提出し、強い意志を表明することもあります。かなり強い意思表示となるので、この場合は円満に退職することをあきらめることになるかもしれません。