具体的に書いてみよう!退職届・退職願
退職願と退職届の具体的な書き方をレクチャーします。便箋には何を書くのか、文言や決まりごとはあるのかなど、縦書き、横書きに分けてわかりやすく解説しています。参考にどうぞ。
縦書きの書き方
まずは、退職を願い出る「退職願」の書き方から。数字の部分を細かく見ていきましょう。
①退職を願い出る「退職願」であることを明記します。大きさはほかの文面と同じ、もしくは表題として大き目に書いてもいいでしょう。後に続く文章より小さくならないように注意してください。
②「私儀」とは、「私事ではありますが」という意味合いです。または「私事」でもいいでしょう。退職願から1行開けて、3行目の一番下に書きます。これは私事で手を煩わせる恐縮を表しています。私儀の後の句読点を忘れずに!
③退職の理由です。理由は病気、転職、家庭の事情にかかわらず、「一身上の都合により」とします。文末は退職を願い出ているので「お願い申し上げます」とお伺いする形にします。
④退職日については、縦書きなら和暦で記入しましょう。
⑤退職時点の所属部署を正式名称で書き入れます。パソコンで作成する場合も署名は直筆で書き入れます。印鑑は認印でOK。シャチハタは不可です。
⑥会社の正式名称、代表者の氏名を書き入れます。
退職届の場合は表題と文末が違うだけ
退職届の場合は、①の表題を「退職届」とし、③の「●月○日をもって退職したく、ここにお願い申し上げます。」を「●月○日をもって退職いたします。」と断定的な形で終わらせます。
横書きの書き方
①中央寄せで表題を書きます。退職届は「退職届」とします。
②2行目に退職願、退職届を出す日にちが来ます。
③提出する先の宛名が来ます。省略せずに正式名称で書き入れます。
④次に所属部署名と自分の名前(署名)が来ます。
⑤私事、私儀どちらでも構いませんが、句読点を入れるのと、行の最後に書くことを
忘れずに。自分の名前から二行程度空けて「私事」等の本文に入るのが望ましいです。
⑥最後は一行空けて、行の最後に以上で締めくくります。
※退職届の場合も縦書きと同じように、表題を「退職届」とし「○月○日をもって退職いたします。」の断定で終わらせます。