失業保険の仕組み

失業保険を受け取るには、働いている期間中に雇用保険に加入し保険料を一定期間納付している必要があります。とはいえ従業員の立場としては特別に意識する必要はありません。ほぼ全ての会社は一定要件を満たす従業員を雇用保険へ加入させる義務がありますので、大抵の場合は勤務していれば自動的に雇用保険に加入することになるからです。具体的には以下の2点を満たす従業員は雇用保険の被保険者となります。たとえアルバイトでもこの条件を満たせば加入対象です。 ・1週間の所定労働時間が20時間以上あること ・雇用期間が31日以上見込まれること 雇用保険料は、事業者と従業員が折半で支払うことになります。多くの場合は毎月の給与から0.3%~0.4%天引きされる形で納付することになります。そして一定の加入期間を満たすことで、離職後にハローワークを通して失業保険を受け取ることができるようになるのです。

失業保険以外にも様々な給付がある

ちなみに、一般的ないわゆる「失業保険」は、正確には「雇用保険の基本手当」と呼ばれるものです。基本というだけあって、雇用保険ではそれ以外にも様々な手当が用意されています。就職したときの手当や職業訓練を受けた時の手当など、就業を支援する様々な手当が設けられているのです。

3種類の被保険者

失業保険を受けるには受給資格を得る必要がありますが、この資格は退職時の理由によって以下の3種類に分けられます。それぞれ失業保険の受給条件や受給額が異なります。